2002年のフィンランドのコメディ・ロマンス映画。
監督がアキ・カウリスマキ。
第55回カンヌ国際映画祭でグランプリとカティ・オウティネンが女優賞を受賞。
私は二度目の観賞。
昔観たときは面白くて面白くて、アキ・カウリスマキの映画の中で一番好きで星4.5点とか5点とかあげるくらい大好きだったんだけど、二度目の観賞で少し分かっているところがあるからなのか一度目ほど盛り上がれず。
隣で母がぐーぐー寝ているのがちょっと残念。
フィンランドの一般市民の暮らしやホームレスになるくらい貧困の中にいる人たちの暮らしぶりが分かってそういう意味では面白かった。
あと、省略が上手な編集や役者たちが映画の意味を分かりやすくするための演技とか。
音楽の使い方が凄く上手で日本の演歌やフィンランドのなんていう音楽かは知らないけど、感情をぐーっと揺さぶられる音楽が少し懐かしく独特で良かった。
アキ・カウリスマキはコメディの小技が利いていて編集やあとくすっと笑わせてくれるところがあって、この監督の感覚が面白いんだろうなと思ったり。
カティ・オウティネンが昔からアキ・カウリスマキの映画にいつも出てきて、少し老けたけど変わらないなぁとも思ったり。
寿司が出てきて箸を使っていて演歌が出てきて、日本が好きなんだろうなと思ったり。それも全然関係ないところに日本の文化が出てきて、この監督は日本好きなのだろうなと思ったり。アキ・カウリスマキの『希望のかなた』で大勉強の店というエプロンをしていながら全然安くしないというのが言葉の意味分かっているのかな?と思って可笑しかったり。日本を完全には理解していないところも可笑しくて好きです。