映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』星4.5点#ウェス・アンダーソン

2021年のアメリカ合衆国のドラマ映画。

ドラマ映画というか雑誌のような映画。

監督がウェス・アンダーソン

ウェス・アンダーソン監督は変わった映画をよく作っていて、『グランド・ブダペスト・ホテル』のポップな色合いの絵画のような映画だったり、『犬ヶ島』の日本をオマージュしたストップモーションアニメーション映画だったり。

今回のフレンチ・ディスパッチは私が今まで観てきた映画のどれとも同じではなく初めて観るような映画でした。

今年ウェス・アンダーソン監督が作った『アステロイド・シティ』も映画好きの友達が面白くてくすくす笑っちゃうと言っていたので、私も観るのを楽しみにしている映画です。

この映画も白黒とカラーを小気味よく使い分けていて、現在の時や象徴的な時にカラーを使うんだろうなと思った。

この映画はストーリーが何個かに分かれていて、一つの筋はフレンチ・ディスパッチという雑誌の最終号に載せる記事であるというのが一つではあるけど、ストーリー自体はバラバラのストーリーでした。

何が変わっているか言うのが言いづらいんだけど、映画の画面の構成が考え抜かれていて一人一人の人の配置や建物や美術品の配置が考え抜かれた絵画のようだった。それでもって、時々アニメーションを使ったり、舞台の幕のように背景が変わっていったり、不思議な映画だなぁって。

雑誌自体を映画にしようという発想が変わっていると思う。

この監督にはいい意味でいろいろ実験的な映画を作り続けてほしいと思う。