2002年にスペイン語で刊行されたガブリエル・ガルシア=マルケスの回想録『生きて、語り伝える』。
日本では2009年に発行されたものである。
私は2009年にこの本を買っており、今日ようやく読み終わったものである。
途中、もの凄い熱中させられて読んだものだが、淡々と難しい漢字だなとか、聞いたことのない言葉だなとか思い読んだりしたものだ。
何に熱中させられたかというと、ガルシア=マルケスは本の虫で高校で本を読んでいることにより先生方に単位をもらって特待生として何とか卒業出来たり、初めての短編作家として新聞に自分の小説が載ったり、本好きの友人にこの本は読んだほうがいいとか、本について語り合った日々がとても私にはうらやましくて楽しく読んだものです。
ノーベル文学賞作家は、自分で小説を作り出すだけではなく、カフカの『変身』などに影響を受けて自分でそのパロディのようなものを作ったりして文学を楽しんだりしている。
『予告された殺人の記録』の書くきっかけになった出来事や、お母さんにかたく書くなと言われたことや、予告された殺人の記録の最後が本当にあったことを結末にもってくるという嘘みたいな本当の話だったのも面白かった。
また『百年の孤独』のマコンドという町やブエンディーア大佐の名前の由来や。
『わが悲しき娼婦たちの思い出』が描かれたモデルになった土地だったり。
ガルシア=マルケスは面白いなぁ。
難しい言葉を使ったりするがそれでも私には合っているのか好きな作品がたくさんある作家です。
今年は『百年の孤独』の単行本も出てまた騒がれている作家でもあります。