映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

映画『オデュッセイア』星4.5点★★★★☆#クリストファー・ノーラン#マッド・デイモン

2026年のアメリカ合衆国製作の叙事詩的なファンタジー・アクション映画。

監督がクリストファー・ノーラン。

主演がマッド・デイモン。

クリストファー・ノーランの映画にしては時間の感覚が結構普通だなと思った。

映画館でコカ・コーラとポップコーンを共に観たのだが最初はイマイチ感覚になじめなかったのだが、途中からアクションシーンと音楽とか心拍数が合うというか、ドキドキさせる魔術にはまって面白かった。

音が大きくてびっくりさせるシーンで本当にびっくりして、ビックっと体が反応した。

どこら辺から面白くなってきたかというと、巨人が現れたあたりからだんだん面白くなってきた。

そして、最後の結末を観て今の時代の戦争などそういうことも考えてこの映画を作ったのではないかと思った。

戦争がその国や人々に与える影響が、ただの英雄物語では終わっていない。

ホメロスの『オデュッセイア』を読んだことがなくよく分からないが有名なトロイの木馬ってこういうことなのかと分かった。

確か世界史か何かで勉強したような気がします。

クリストファー・ノーランにしては普通の映画に感じた。

でも、映画館で観るのは結構お勧めする。

音や映像に身を任せる感じです。

昨日この映画が始まって、初めての土日にしては人が少ないように感じる。

秋田の映画館はこんなものなのかな?

国の王や王子や王妃はここまでの覚悟をもって国を運営しないといけないんだなと思った。

ホメロスの『オデュッセイア』も読んでみたいと思うのであった。

 

 

映画『木挽町のあだ討ち』星4っつ★★★★#柄本佑

2026年の日本のミステリー時代劇映画。

主演が柄本佑。

私は日本映画と外国映画だと外国映画のほうが好きなのだなと思った。

日本映画で好きなのは北野武、黒澤明、是枝裕和、荻上直子とかかな。

この映画は時代劇でもこんなにいろどりが綺麗なのは素敵だと思った。

木挽町であだ討ちが起こり、それを柄本佑が再調査し直すという設定。

時代劇は時代劇なんだけど、現実感のある時代劇だったな。

最後の音楽も椎名林檎だったし。

最初の上からの俯瞰で傘がやけに鮮やかで綺麗だなと思った。

時間軸が行ったり来たりして、でもクリストファー・ノーラン監督やウィリアム・フォークナーを普段読んだりしているとそんなに気にならないとうかそういう時間の行ったり来たりも楽しめるというか。

ミステリー時代劇なんて普段観ることも読むこともないので新鮮だった。

これからどういう映画を観ていこうと思っているかと言うとヨルゴス・ランティモスのまだ観ていない映画とか、クリストファー・ノーランの新作とか。

ヒッチコック映画は50何作あるからそれも観ていないのを観たいし。

でも私が知らないだけでいい映画はいっぱいあるんだろうな。

柄本佑はいい俳優でこの映画でものどかなんだけどそれでも何か知っている人というなりが素晴らしい。

お腹がすくとグーっと音が鳴っているところも可笑しい。

柄本佑という役者の家は映画好きで家族と映画館で偶然会うということがあるらしい(笑)

木挽町のあだ討ちは小説では直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞していたらしい。知らなかった。

 

 

映画『ダイヤルMを廻せ!』星4っつ★★★★#アルフレッド・ヒッチコック#グレース・ケリー

1954年のアメリカの名作サスペンス映画カラー。

監督がアルフレッド・ヒッチコック。

主演がグレース・ケリー。

この映画は部屋の中のシーンがほとんどで、その中でグレース・ケリーの密会も主人公の男の企みの殺人計画も行われる。

3D映画として見せるはずが、フランスでは映画館がポラロイド眼鏡を観客に配るのを面倒くさがってやらなかったようです。

煽りやローアングルをことさら使ったみたいですが、私はそれには全く気付かなかったです。

法廷シーンが人をいっぱい集めた法廷ではなく、グレース・ケリーのアップに背景に紫色か何かの色付きのバックをみせるだけというのが、映画的にも新しい映画がまた始まるとも思わせないで、金額的にも良かったのだと思います。

なかなか考えつかない発想だなと。

私が映画を撮ろうとすると、多分このシーンで法廷シーンにお金も無駄もかけてしまって大変だったろうなと。

監督は省略の方法も覚えないといけないなと思いました。

あと、この映画は舞台劇を映画化したもので、台詞がとにかく多い。私は英語を勉強しているのですがほとんど聞き取れず。

この映画の味噌は鍵なのですが、鍵を主人公の男がバッグから取るところや、警部が鍵をわざと落としたりするところや、最後の鍵でばれてしまうところやハラハラさせた。

観客は犯人の企てを知っているだけあって、犯人側の視点でいつばれてしまうかハラハラしながら観る映画だなと思った。

『ロープ』のように犯人側の心理を疑似体験させてもらいました。

 

 

映画『レベッカ』星4っつ★★★★#アルフレッド・ヒッチコック#ローレンス・オリヴィエ#デヴィッド・O・セルズニック

1940年のアメリカの白黒のヒッチコック映画、ロマンス/ミステリー映画。

監督がアルフレッド・ヒッチコック。

プロデューサーが『風と共に去りぬ』も手がけたデヴィッド・O・セルズニック。

映画のジャンルがヒッチコック映画というだけあり、やはり面白い。

この前『定本 映画術ヒッチコック/トリュフォー』という本を買って、早速観て読んだ一作です。

ヒッチコック映画術を読む前に思った感想は、照明が顔半分しか光を当てない方法が新鮮に見えて(1940年製作なのに新鮮!!)、なおかつレベッカという題名にもなった人が噂の中でしか現れないのが面白いと思いました。

本を読んでからの感想はその顔半分しか照明を当てないやり方のうえに、おびえる人とおびえさせる人が二人とも画面に表れて対照的に見えるところが面白かった。

なおかつ、ダンヴァース夫人が歩いているところを見せないで、広い屋敷の中、常に主人公の女性(名前がない)の視点で、主人公は歩いているシーンを頻繁に出すが、ダンヴァース夫人は突然現れて恐怖を感じさせる人のように映し出しているところがヒッチコックの狙いなんだなと思って納得した次第です。

ダンヴァース夫人役の人が怖さ倍増の演技をしていて素敵でした。

決して笑わないところや、最初の出だしから主人公の女性をよく思っていないんだろうなという感じがよく出ていました。

マキシム役の人の最初は何を考えているんだろう?ということが最後のほうに一気に分かっていくところが観ていてスッキリしました。

 

レベッカ(吹替版)

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本『美しき鐘の声 平家物語①②③』星4っつ★★★★

2019年第一刷発行。

意訳で楽しむ古典シリーズの平家物語版。

古文の文章が綺麗だなと思うと共に、今の現代訳は読みやすくていいと思うのでした。

英会話サークルの仲間から借りた本でしたがなかなか良かった。

自分では古文は読まないだろうし、こういう現代訳の本も自分ではなかなか手に取らないだろうから、こうやって貸してもらうと自分では知りえないことを知れてよかった。

壇ノ浦の戦いのところで安徳天皇がたった8歳で念仏を唱えながら入水するところが何とも痛ましかった。

この有名なところを読むだけでも平家物語の無常を感じる。

平清盛が極悪非道で、でも子孫までもが命を断ち切られるところを読んでこんなことがあっていいのか、と感じてしまう。

木曽の義仲や源義経の最期も哀れだと思わざるを得ない。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。おごれる人も久しからず。唯春の夜の夢のごとし。たけき者も終にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。」

この文章から始まる琵琶法師の音楽とともに語られる日本の歴史書。

日本にはこんな悲しい、そして素晴らしい物語があるんだなぁと。

しかも実際にあったことから作られている。

この平家物語の頃は浄土宗の法然上人が仏教を語っているんだな。

平家物語の全部を読んだわけじゃないが十分楽しめたのでした。

この物語から自分の今を反省したり、善く生きようと思うのだった。

平徳子の最後の人生が考えさせられる。

 

 

 

 

本『強父論』星4っつ★★★★#阿川佐和子

2016年7月30日第一刷発行。

『ビートたけしのTVタックル』で有名な阿川佐和子さんのお父さんについて書いたエッセイです。

向田邦子の『父の詫び状』を読んだことがないけど思いおこされるような内容なのかなと思う。

それにしても阿川佐和子さんのお父さんは理不尽だなと思った(笑)

うちの父は優しいほうなんだろうな。

歳をとってさらに丸くなったというか。

阿川佐和子が本を書くようになって初めて父に優しくされたそうな。

同じ物書きとして受け取ってくれたんだろうな。

厳しい父というだけでなく、理不尽に怒られるからその行動に対して怒りを持ったり、泣かされたり。

そして阿川佐和子のお母さんはどう思っていたんだろうな?というのが一番不思議に思うところです。

本当は腹が立って腹が立って仕方ないのに、しょうがないと思っていたのか。

それともいつか反撃にでようと思っていたのか。

阿川佐和子が二度しか優しくされたことがないというのに、弟は二度しか怒られたことがないというのは、やはり理不尽だなと。

ただ、阿川佐和子がお見合いをいっぱいしていたがそれについてはあまり文句も何も言わないのはそれはいい父親でもあるなぁと。

しかも家族以外の人からは亡くなった後に優しいお父さんでしたねと言われたのは阿川佐和子にとっては意外な言葉で驚いたんだろうな(笑)どこが優しいんだ?と。

家族以外の人には優しい人だったんだろうな。

家族が一番お父さんの理不尽さを知っているから何とも言えない。

 

 

映画『Tokyoタクシー』星4っつ★★★★#山田洋治#木村拓哉#倍賞千恵子

2025年の日本のドラマ映画。

監督が山田洋治。

主演が木村拓哉と倍賞千恵子。

フランスの映画『パリタクシー』のリメイク版。

前にそのパリタクシーを観ていたので話の筋は分かっています。

それにしても倍賞千恵子の演技は上手いなぁ。

普通の人なら説明的な台詞になりそうなところが、感情がこもっていてさすがだなって。

しかも、倍賞千恵子の洋服が洗練されていていいな。

紫のコートが素敵。

木村拓哉はやはり木村拓哉だなって。教場とは演技が違うけど木村拓哉らしい演技が今も健在!

明石家さんまがちょっとだけ電話の声ででてきて、さんまが電話口から「見て分かるようにぎっくり腰なんや、いや見えないか。」という台詞を言っていて、この映画を観る前にさんまが「いや見えないか。」の台詞は言わなくても分かるでしょ、と言っていたが山田洋治がその台詞がなければ分かりにくいとさんまに無理やり言わせたのだとか。

それを知っていて観たらやはり山田洋治が言ったように言ったほうがいいなぁと思うのだった。

山田洋治の監督作と言えば『男はつらいよ』でこれは何と言っても名作ぞろいだが、『隠し剣鬼の爪』を観た時、潔さがなくなんかくどいなぁと思ったものだった。

この『Tokyoタクシー』はいい意味で山田洋治らしさがでていた。

この映画に出ている俳優は山田組というか山田洋治の映画によく出演する俳優さんが多い。リュック・ベッソンのジャン・レノとか是枝裕和の綾瀬はるかとか。

山田洋治の職人技が光る一作なのでした。

それにしても映画監督は長生きな人が多いなぁ。凄いです。

 

TOKYOタクシー

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