映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『君の名前で僕を呼んで』星四つ★★★★#ティモシー・シャラメ

2017年のイタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合衆国合作の恋愛映画。

主演がティモシー・シャラメ

イタリアの避暑地でひと夏の恋。ひと夏の恋だけど、エリック・ロメールの『海辺のポリーヌ』とは違い、ひと夏の恋は一生の思い出となって彼らの心に残るのだろうなと思った。

イタリアの避暑地の風景や食べ物、などがまたとても羨ましく、こういうところで夏を過ごすのは私には夢のような世界だなぁとも思った。

ゲイのカップルなんだけど、奇異な目で見ることはなく、どこまでも美しい恋愛という映画になっている。

観たことはないけど『モーリス』とかもこんな感じの映画なのかなぁ。

ティモシー・シャラメ演じるエリオのお父さんがゲイの恋愛に寛大でこの喜びや辛さを葬ってはいけないと言ったことが良かった。

男女の恋愛ではないので、秘密主義的で甘美でだからこそ美しい。

恋愛をする二人はどちらも頭がよく、才能に満ち溢れている。

夏の間中作曲や読書、詩作などに熱中する夏なんてなんて羨ましい生活をしているんだろうな。

才能に満ち溢れている二人だからお互いに惹かれ合っていったんだろうな。

漫画家、萩尾望都が書いた『トーマの心臓』を思い起こすような、それよりももっとエロチックで大人の映画なんだけど良かった。

ティモシー・シャラメが独特な顔をしていて、美男子なんだけどそれだけじゃなく個性的な顔が忘れられない。

初恋の悲しくも美しい映画でありました。