2022年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。
AI人形の話なんだけど、日本でこれだけChatGPTが流行ってAIを良いものだと考えている中、AIの恐怖を提示するのもこれまた良かったのではと思います。
常に何か危険はないかと作る人も使う人も考えておかなければいけないと思いました。
それにしてもミーガンの製作者のジェマが自分で作っているだけあって、ミーガンがどんなに頭がよくなってもこれはなんだか変だとかミーガンが嘘を言ってごまかしているごまかし方を理解したり、どこのボタンが必要かとかどこを壊せばいいかとかちゃんと分っているところがかっこよかった。
ミーガンは正直やっかいなAI人形だなと思います。頭がいいのは確かだし、勉強を教えてくれるのはいいことなんだろうけど、これになれると人間といるのが物足りなくなるのではないかとか。AIと常に一緒にいるのではなく、勉強を教えてくれる時だけAIを使ったりすればそんなに依存しなくてすむのではなどど考えたり。
ケイディの食生活がパンだけとかピザだけとかが、ジェマの家庭的でないところが明らかだったけど、それでもミーガンのAI人形よりジェマのほうが本当に自分を考えてくれる人間だとケイディは感じたのだろう、最後のほうでケイディがミーガンを倒すあたり悲しみを悲しみのまま感じるのも大切なことなんだと教えてくれるジェマを大切に思ったんだろうなって。
『her/世界で一つの彼女』のAIをなんだか思い出したりしたのでした。
AIの将来が楽しみなような怖いようなそんなことを考える日々なのでした。