映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『オットーという男』星4.5点★★★★☆#トム・ハンクス

2022年のアメリカ合衆国製作のドラマ映画。

トム・ハンクス主演。

スウェーデンの『幸せなひとりぼっち』という映画のリメイク版みたいです。

偏屈な老人がご近所さんと仲良くなっていくというのがクリント・イーストウッドの『グラントリノ』に似ているなあと思いました。

トム・ハンクスの映画の中でもかなりいい感じの映画です。『フォレスト・ガンプ/一期一会』よりもこの映画のほうが私的にはずっと好きだったな。歳を取ると映画の感じ方も変わるのかな。

オットーは気難しいおじいさんだけど、それでもやることはきっちりやってくれて気難しいのにも理由があったり、知れば知るほど好きになっていくようなタイプの人です。

近所に引っ越してきたマリソルの家族と最初はいやいや付き合っていたんだけど、だんだん仲良くなるうちに親切心や心の交流が生まれ。

トム・ハンクスがおじいさん役をやるようになったんだなぁとしみじみしてしまいます。しかも偏屈で嫌われ者のおじいさん。トム・ハンクスのイメージとは違う役だけど、上手に演じているなあって。

奥さんだけには心を開いていたんだろうけど、その奥さんが亡くなって、自分も奥さんのもとに行こうと考える孤独な役です。

会社も定年して時間はいっぱいあるはずなのに、人に会うと自分にはやることがあるから忙しいんだというのが決まり文句。

この老人にはマリソルのちょっと厚かましいくらいの隣人の心づかいがちょうどよかったのだろう。オットーの変わっていくさまが見れて良かったなと思うのでした。

 

オットーという男

オットーという男

  • マイク・バービグリア
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