映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『フェイブルマンズ』星4っつ★★★★#スティーヴン・スピルバーグ

2022年のアメリカ合衆国のドラマ映画。

監督はスティーヴン・スピルバーグ

スティーヴン・スピルバーグ自身の映画に魅せられていった男の伝記。

最初に映画館デビューをしたサミーは列車が車に衝突することを気に入り、自分のおもちゃでも何度も衝突させようとする。それをみかねた母親がビデオで映像を撮ることを勧めるが。

スティーヴン・スピルバーグの映画愛は子供の頃映画を観て自分でも撮ってみたく、友達と映画作りに熱中したり、家族のホームビデオを撮ってみたり。

家族のキャンプの映像を編集していてお母さんの不倫に気付いてしまい、映像の怖さを知りました。映像を撮ることは暴力に似ていてそこに普段なら気付かない人間の関係性などを映し出していたりする。

お母さんのキャンプ場で踊った踊りは得も知れぬ綺麗さがあったが、そういう映像を撮るには光の加減などが必要でなかなか撮れないものでもある。

この映画どこまでがノンフィクションなのかな、と思ったがよく分からない。お母さんの不倫とか本当なのかな?本当ならちょっとやり過ぎじゃないかな?本当じゃなかったらそれまた作りこみすぎじゃないかなと思ったり。

お母さんが芸術家気質で心の不安定なところとかはよく表されていたな。また、サミーのお父さんは仕事に対して天才的なところのある人なんだな、と思ったり。

フォード監督の地平線はどこにある?という質問が映画を愛している人を映画界に引き寄せるような効果があり良かった。サミーも嬉しい出会いだったんだと思う。