映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』星4っつ★★★★

2022年のアメリカ合衆国SF映画

確か今年のアカデミー賞で賞をとった作品だよなと調べてみたら作品賞や監督賞をはじめ七部門を受賞していたらしい。

私の好みとアカデミー賞は結構合うんだけど、今回の映画はあまりはまらなかった。

ちょっと馬鹿馬鹿しいくらいの話で、パラレルワールドとかのSFは絶対好きだろうと思っていたけどいまいち。

これなら『メッセージ』とかのほうがシリアスであり得ないような話なんだけど信じてしまう楽しさや本当?という興味深いところがあると思う。

それでもエブエブが良かったところは今の自分は何もかも成功していないけど、それでも自分には成すべきことがあるということを言いたいこと。成功している自分から見ると平凡な人生かと思うが、そのそばにはやはり自分の愛している旦那と子供がいてその愛を教えてくれる映画になっていたこと。

でもSFなら『インターステラー』やアニメ版『時をかける少女』のほうがずっと好きなのも本当。

なんではまらなかったかというと馬鹿馬鹿しすぎるところにあるんだろうな。それにあまりにも無茶苦茶しすぎてブラックホールのことをベーグルにみたてたり、右の靴と左の靴を履き替えたからといってふつうは何も起こりませんと私が思ったり、最後のほう税務署で戦いまくってどうなるんだろうと思ったら、すとんと何事もなかったように税金の申請書を完成させて終わりというのはちょっとやりすぎだよ、と思ったり。

もうちょっと、SFの考証をしてもらいたいところです。私は物理もとっていなく化学もそんなに得意なほうではなかったんですけどね。

それでも役者はいい仕事をしていると思ったのですがね。