2019年の韓国のブラック・コメディスリラー映画。
監督はポン・ジュノ監督。
第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールの受賞を果たした。またアカデミー賞でも何個か賞に受賞している。
かなりおかしかった。
昔、日本でパラサイトという言葉が流行ったが、その言葉の通りこの家族は寄生虫のように金持ち一家に寄生して暮らしている。
言葉巧みに金持ち一家の兄さんが家庭教師になり、妹も家庭教師になり、父さんが運転手になり母さんがお手伝いさんになって。
悪いのは半地下の家族なのに感情移入してしまってばれないかはらはらして観ていました。
これはコメディ映画なのかな?と思って観ていたら途中から感じが変わっていって。
父さんの貧乏が故の臭いがくさいと金持ち一家の父親が言うのですが、それとともに臭いを気にしだしたお父さんは自分の臭いを嗅いでみたり、金持ち一家の母親が臭いを気にしていたのをお父さんがやはり気にしだしたり、犯人のホームレスの人の臭いをくさいと思っている金持ち一家の父親に怒り出したり。
貧乏人と金持ちとの差に批評している感じがした。
コメディでありスリラーであり、社会への批評映画でもあるんだなと思った。
妹の役がとても良かった。詐欺師としてピカイチだった(笑)
ポン・ジュノ監督は他にもいろいろ映画を作っていてこれから観る楽しみがあって良かった。去年はクリストファー・ノーラン監督にはまったがポン・ジュノ監督もなかなかいいなと。
韓国映画の中でも異色のコメディアンたちだな。