映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『ベルリン・天使の詩』星四つ★★★★#ヴィム・ヴェンダース#ブルーノ・ガンツ

1987年のフランス、西ドイツ合作のファンタジー・ロマンス映画。

アート系映画とも言えますね。

監督はヴィム・ヴェンダース

私の好きな『パリ、テキサス』や『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の監督でもあります。

ベルリン・天使の詩は最初、白黒で谷川俊太郎ばりの詩と人の考えたことが聞こえてくるのと一人の人にフォーカスしてはまた別の人にフォーカスして次々にいろいろな人を映像に表していく、そんな編集の仕方も変わっていて、なんか難解な感じがしました。

それにベルリンの街並みがドイツアートや戦争の傷跡とドイツにしかない街並みで新鮮でした。

そして最初の頃は白黒の映像に時々カラーが出てきてどういうことだろう? と思っていたのですが、ブルーノ・ガンツ演じる天使が人間になってからカラーに変わって、人間が見た世界はカラーで、天使が見た世界は白黒なんだということが分かりました。

コロンボの役の人も実は昔天使だったようで主役の天使に話しかけ、ブルーノ・ガンツが人間に変わった後も先輩天使としてアドバイスしていい人なんだなと思ったり。

そして、私はこの映画天使が人間になったら後悔するんではないかと思っていましたがそんなことはなく、最後の文章でどんな大天使でも分からないことがある、私はそれを知れて人間になって幸せだのようなことを書いていて良かったな、と思った。

なんでそんなに人間になりたかったかというと一人のサーカスの天使役のブランコのりを愛してしまい、それで人間になるのを決意するのだが、人間になった後もその女の人と出会いそして男と女の愛を知って人間としての幸せを知ることになったのです。