1952年のフランスの戦争・ドラマ映画。
監督がルネ・クレマン。
ルネ・クレマン監督は有名どころが『禁じられた遊び』や『太陽がいっぱい』などがあります。
母とアマゾンプライムで無料の昔の映画が観たいと思って、双葉十三郎さんのぼくのベストテン50年という映画評論本を読んでいたら昔観たかもしれないけどまた再びということでこの映画を観ました。
まず、思ったのが演技が超絶上手い。女の子のかわいらしいところもあれば子供だから何も知らないための怖さみたいなのも描かれていました。演技なんだか本当なんだか分からないくらいのめりこんで観てしまいます。
音楽は言うがもがな、この音楽を演奏したくてギターを持った若者がいっぱいいたのでしょう。私の父もそのくちで、この音楽だけギターで演奏できるのだとか。初心者にはうってつけのコードだったのでしょうね、きっと。
女の子が他のものは目もくれないで、十字架ばかり美しいと思っていて、しまいには神父さんの着ている洋服の十字架までじーっと見ているところがおかしいような怖いような。
禁じられた遊びという題名が上手いなぁと。
遊びがだんだんエスカレートしていき、最初は死んだ犬をお墓に埋めてやろうということだったが、最後らへんにはゴキブリを殺してそれを埋めてやろうということになり。
最初は相手に怖くないのか?と聞いていた子供たちがだんだん遊びにのめりこんでいくところが怖かった。
それにしても最後の女の子が「ママ、ママ」と叫んでいるところが迫真の演技でした。