2020年の日本のロマンスドラマ映画。
監督が岩井俊二。
岩井俊二でラストレターってなんか聞いたことがあるなと思ったら、昔1995年に岩井俊二が『Love Letter』という映画を作っていて出演が中山美穂や豊川悦司でこの映画にも出演していたので昔の映画へのオマージュかなと思った。
岩井俊二映画も是枝裕和映画も出演している役者が似ているんだけどこのラストレターに限っては是枝裕和のほうがいい演技を演出しているような気がします。
広瀬すずや森七菜の演技は是枝監督の『海街diary』や『三度目の殺人』、ドラマの『舞妓さんちのまかないさん』のほうが少女の美しさや演技が魅力が出ているように感じました。
海街diaryは広瀬すずに変わった演出方法をしていて、セリフを覚えてきてもらうんじゃなく、その場でセリフをしゃべってもらうから魅力の出し方がちょっと違うけどそれにしたってほかの映画を考えたときも是枝監督と相性がいいのか。
ちょい役だったけど豊川悦司はいい演技をしていた。どうしようもない夫の役なんだけど、それでも惚れてしまうような魅力もあったし、福山雅治ガツンと言えーと思うような図太さもあった。
神木隆之介もふだんはなよなよしたイメージがあるがこの映画に関しては恰好がよかったし、「お前の姉さんは意地悪だな」というセリフにきゅんときた。
森七菜の学校に行きたくな理由を聞いてそうきたかと思ったが、いかんせん森七菜の演技がなぁ。
岩井俊二はいい映画をいっぱい作っていて『花とアリス』『リリイ・シュシュのすべて』『Love Letter』とう役者の魅力を引き出す一時代を作り上げた監督なのでまたこれからも作品を観続けたいと思う。