2021年の日本のドラマ映画。
アメリカのアカデミー賞で国際長編映画賞とは従来の名称でアカデミー外国映画賞だそう、それを受賞しています。
村上春樹の小説は昔は謎を謎のまま終わらせる作風が多かったけど、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』とかから謎を最後には解く感じで謎解きも意味していて読みごたえがある感じに変化していったが、このドライブマイカーも妻の謎を最後には解いていた感じだった。
『ゴドーを待ちながら』とか『ワーニャ伯父さん』とか舞台劇と映画の中の主人公の心がマッチしていて何とも言えなかった。
岡田将生の車の中での告白のシーンがすごく良かった。それまで、演技演技していた演技が演技ではなく迫真の告白に代わっていって、目にすごく力があった。
よく、煙草を車の天窓から出すシーンが映像として流されるけどそこがとても印象的。
村上春樹原作では、『ノルウェイの森』が小説では一番好きだが映画では『トニー滝谷』のように『ドライブマイカー』も好きな映画のうちの一つになった。
村上春樹の小説には精神の病気の人がよく出てくるが小説の中で心を内側に押し込めているよな人が多いからそういう人がよく出てくるのかな?と思った。
最後の韓国でドライバーの女の人が運転しているところがちょっとよく分からなかった。
西島秀俊と結婚したということなのか、それともドライバーとして韓国の演劇祭に一緒についていったということなのか。
彼女の顔がとても晴れやかなのを見ると結婚したということなのかな、とも思う。