映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』星四つ★★★★#マーティン・スコセッシ#レオナルド・ディカプリオ

2013年のアメリカ合衆国の伝記・コメディ映画。

監督がマーティン・スコセッシで主演がレオナルド・ディカプリオ

レオナルド・ディカプリオもおじさんになったなぁというのが第一印象。

実話をもとに作られていて、株の世界で大儲けした人の話だが、セールストーク以外に法に触れる株の取り引きをやったり、株を勉強して大金持ちになったのではなく危ない橋を渡って大金持ちになったのが、最初から最後まで実態を持たない実力以上の大金持ちというのが痛かった。

薬やセックスものすごい高揚感ばかりが先に立ち実力を持たない成功者の行く末はこういうことだろうなと思った。

成功者で有名なのは例えばアップルのスティーブ・ジョブズやテスラのイーロン・マスクを思い浮かべるがこちらは実力を伴った成功者で何かを生み出してきたり、立派な理念があったり。レオナルド・ディカプリオ演じるジョーダン・ベルフォートとはえらい違い。

ただ、映画としては面白く、あり得ないような高揚感ばかりが目立つ人の虚構の人生はいったいどうなるものか、このまま上手くいくのかな?と思ったり。

レオナルド・ディカプリオの体当たり演技が凄かった。昔から演技派だったが、この映画でもやってくれました。

欲の塊で、金、ドラッグ、セックス、女、遊びなんでもやった人なんだな。最後のほうで退屈で死にそうだと言っていたあたりハイスピードのジェットコースタームービーが失速していくのかと思っていたら、最後の最後でやはり彼の得意技セールストークがこの映画を魅せた。そういう結末かと思った。