1960年のフランス映画です。
穴!で刑務所の話だと、脱獄の話でしょう。
実際に起きた脱獄事件を描いています。
眉毛の太いロラン役で出演している人もこの事件の本当の脱獄囚です。
刑務所の中で脱獄するためひたすら穴を掘ってる男たちの話ですが、手に汗握るはらはらさせる映画です。
前に何かの雑誌でこの映画は面白いと読んでいたので、楽しみにして観ていました。
本当にひたすら穴を掘っているだけなのに面白い!なんで面白いのかな?と思うと多分心理戦なところが見つかるんじゃないか?成功するんじゃないか?と思わせたり、時計がないとなると小さなビーカーのようなものと砂をとってきて砂時計を作ったり、最後の主人公のガスパルが裏切ったんじゃないか?それとも一緒に逃げるのか?というところも全然どちらかわからなくて面白かったです。
脱獄話だと、『ショーシャンクの空に』とか『パピヨン』とか『大脱走』を思い出しますが、『穴』もその偉大な脱獄映画の一つに数えられるものでした。パピヨンは昔観た映画で、もうどういう内容かは忘れているんですが、面白かったということだけは覚えています。
ロランの鍵を作ったりここはセメントだけだから穴が掘れると知っていたり頼りがいのある脱獄囚だなと思わせたり、脱獄囚の中の一人が喧嘩ぱやくたばことか切手を勝手に取られたとなるとぶん殴ったり、口が上手な脱獄囚がいたり、いろんな面がある脱獄囚たちに、ほうっとさせられました。