映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『竜とそばかすの姫』星4.5点★★★★☆#細田守

2021年の日本のアニメ映画。

細田守監督の映画は夏休みに観る定番の映画となってきつつありますね。

監督が『時をかける少女』や『サマーウォーズ』等の細田守監督。

私は細田監督の時をかける少女がアニメ映画史上10の指に入るほど好きなのだが竜とそばかすの姫も結構良かった。

サマーウォーズにしろインターネット上の仮想空間というのがこの監督好きらしくテーマとしてよく出てくる。

絶世の美女のベルが本当は田舎のどこにでもいるような地味な女の子だったという設定もすごく好き。

最後のほうで歌っているベルなのかすずなのかシンクロしているところがジーンときた。

ベルが竜に抱くのは恋心だと思うんだけど、しのぶ君に抱くのも恋心だと思っていて、両方が一緒だったらつまりしのぶ君が竜なのかな?と思っていたら違ったのが良かった。

しのぶ君が竜だったら話が安直すぎるし、謎がない。

竜がだれなのかというのが推理映画のようで楽しめる。

恋心はありつつ、恋に発展するのかどうかは描いていないところがいいなあ。

多分、竜との関係は竜の今の状態を助ける人とすずはなっていくんだろうな。それでしのぶ君との関係が本当の恋愛関係に発展していくというのがこの映画の言わんとしているところだろう。

最初ルカちゃんが悪い人なのではないかと思って、自分のことをあんなにあけすけに言っていいのかな?と思ったけどこれも私の杞憂に終わったみたいで本当にいい人だったんだと思ってよかったなぁと思った。

ヒロちゃんの性格もすごく好きだった。