2018年の日本のドキュメンタリー映画。
英語サークルの人から教えてもらった老々介護の映画。
監督のお母さんが正月にあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。の代わりに「ぼけますから、よろしくお願いします。」と言ったのがこのタイトルのきっかけなのだと思います。
アルツハイマー型の認知症になったお母さんが昔は料理上手で社交的で写真や書道の趣味があっていきいきと生きていたというところから始まります。
この映画の監督の信友直子監督はお父さんが本当は大学に行って文学を勉強したかったところを戦争でそれができなかった。代わりに娘が東大にまで入って、ドキュメンタリーテレビの制作会社で自分のやりたいことをやりたいようにやっています。結婚をせっつかれることもなく自分の仕事をいきいきとしているのはお父さんの代わりにやりたいことをやっている連帯感があるからだとか。
高齢の方が増えてきたからなのかこの映画は人気のようで、うちの母もこの映画に興味を持っていて一緒に観ました。
だんだんお母さんが認知症になって洗濯をためこんだり、料理ができなくなったり、やれることが少なくなってきて自分にふがいなさを感じるのか荒げてみたりするのですが、お父さんの介護もあってなんとか生活を保っています。
最初はヘルパーさんが家に入ったり、デイサービスに行くのを嫌がる老夫婦ですが、やってみると結構よくてまた来てねとかデイサービスに行って楽しかったと言ってみたり。
お父さんの家事が出来るようになていくのは見ていていい感じがした。
お母さんもそんなお父さんに甘えているのが分かった。