映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『レディ・バード』星4.5点★★★★☆#グレタ・ガーウィグ

2017年のアメリカ合衆国の青春映画。

監督はグレタ・ガーウィグ

女性監督だけあって、女性の内面が浮き彫りになっている映画だった。

自分の母親との確執。サクラメントというカリフォルニアの中の片田舎のカトリックの学校での友達や彼氏との仲の良さやけんかなど。

アメリカにもスクールカーストのようなものがあるんだなぁと。

それと言えるのは親友を作るならスクールカースト関係なく自分と話が合う人、自分のことを思ってくれる人と仲良くするのが本当なんだな。レディ・バードの親友は間違いなくジュリーであって、あの服ダサいとか言っている男とか女とかはやっぱり好きになれない。

ジュリーがレディ・バードが別の友達を作ったと嫉妬して離れていくところは胸が痛かったし、最後の学校のパーティーに女同士で一緒に行って写真に写っているところは仲がいいんだなとほのぼのとなった。

サクラメントの町並みは日本人からすると憧れしかないような感じの家がいっぱいある。また、ニューヨークの町並みはサクラメントからすると都会だけど狭いというか荒れているというか。

サクラメントの町の中から抜け出たいという気持ちでニューヨークを目指すわけだが、秋田に住んでいた私が東京に行きたいと高校時代に思っていたよりはるかにレディ・バードはニューヨークに行きたかったんだろうな。母親の反対もあったみたいだし。

このお母さんは、娘のすることになんでも反対ででも最後らへんに感情をにじませていたのがとても良かった。それを娘が知って、自分の名前を受け入れたところがまた良かった。

自分の故郷を離れてみてようやく良さが分かってくるのかもしれない。