2020年のアメリカのドキュメンタリー映画。監督はフレデリック・ワイズマン。
フレデリック・ワイズマンは今91歳なんですね。精力的に映画を撮り続けてすごいです。
これも山形国際ドキュメンタリー映画祭で観たのですが、4年前に『ニューヨーク公共図書館エクス・リブス』を観たときはお歳で山形に来られなかったと思うのですが、今回はオンライン開催ということで質疑応答に出てくれて大変嬉しかったです。
まず、驚きは4時間半以上の映画ということで、面白かったのですが、な…長い!!!
この映画祭では9時間越えの映画とかもよくやっていて、賞に入ったりしているので山形の映画祭を好きな人には大したことのない時間なのかもしれませんが、途中で体勢変えたり終わったらトイレに行こうと考えたり。
ワイズマン本人が言っていましたが、ボストン市庁舎は成功した公共行政で市長がとても有能な人だった、と。
そして、この映画を撮っているときにトランプが大統領だったんだけど、トランプはサイコパスの狂ったやつだなどと言っていてアメリカの民主主義を壊す男として、ワイズマンがものすごく嫌っているというのが分かった。
フレデリック・ワイズマンの映画は客観性を大切にしていると思っていて、対象者に対してできるだけ客観的に映画を撮っていると思ったが、ボストン市長にポジティブな感情を持ったり、トランプ前大統領を嫌ったり、自分の感情を大切にしている人だと分かったのが意外だった。
そしてこの映画ではマイノリティやダイバーシティを大切にしており、成熟した民主主義というのがアメリカにはあるというのが印象的だった。
ワイズマン自身も民主主義というものをもう一度考えてみてください、と言っていた。