映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『パターソン』星4っつ★★★★#ジム・ジャームッシュ#アダム・ドライバー

2016年のジム・ジャームッシュ監督の映画。

ジム・ジャームッシュ監督の映画は『パターソン』『ナイト・オン・ザ・プラネット』『コーヒー&シガレッツ』『ミステリー・トレイン』くらいしか追えてない。久しぶりに観たジム・ジャームッシュ作品だがじわっとくる感じ。

アダム・ドライバーが出演している映画だったら似た感じで『フランシス・ハ』のほうが好きだったな。なんでそっちの方が好きかというと主演のグレタ・ガーヴィグのドジで冴えない日常なんだけどそういう人いるよね、って感じが良かった。

パターソンはかわり映えしない日常を過ごすんだけど、一週間を同じように始まり終わりながら週の後半で事件があったりだんだん濃い時間になっていく感じがする。

自分のことを詩人とは言わず、でも詩人と言いたいんだろうなと思った。

双子がやたら出てきたり滝や詩人が色々出てきたりなんというかシンクロニシティというか。

主人公はバス運転手をしながら詩を書きためていて、多分アーティストな奥さんとブルドッグと暮らしている。毎日寄るバーがあってそこで一杯のビールを飲んで帰る。

毎日同じことをするんだけど、少しづつ変わっていてなんといっても主人公のパターソンはやはり詩人であるということが彼のアイデンティティなんだろうなと思う。

最後のほうであなたは魚になりたいですか?という歌が気になると言っていたがそれはあなたは詩人になりたいですか?と聞かれてイエスと答えるだろう主人公ならではの詩だったと思う。

永瀬正敏がいい役だった。