1983年のフランス映画。監督はエリック・ロメール。ヌーヴェル・ヴァーグの監督の一人。
はっきり言ってあんまり好きじゃなかった。
ひと夏の恋って言って、ひと夏の恋がこんなにつまらないならひと夏の恋もしなくてもいいんじゃないかと思った。
夏によく思い出される恋愛映画で『時をかける少女』のアニメ版なんかはキスもしなかったけど、恋愛においてはずっと上。
今見ているドラマ『女王ヴィクトリア』の女王の夫のアルバートの恋もいちずで心揺さぶられるけど、まずこの映画の恋愛は心揺さぶられることもなく、すぐに体の関係をもってしまうところが好きじゃなかった。
ポーリーヌのいとこマリオンもスタイルはすごくいいんだけど、話を聞くと頭悪いんじゃないかと思ってしまう。一度結婚もして苦い経験もしているはずなのにそれを全否定していて、経験から学んでいないような気がする。
そのマリオンのひと夏の恋愛相手のアンリも下種野郎でポーリーヌの足にキスするあたり何考えているんだろう?って。
ひと夏の恋は苦いっていうけど苦いどころかこれは本当に恋愛?って。
一番頭がいいのがポーリーヌだったんじゃないかと思う。
避暑地でいとこ同士恋愛の話をしていて、ポーリーヌが幼いながらも目が合った男の子とまた出会えたら良かった、と話していて夏の恋愛の予感が出ているところは良かった。
エリック・ロメールの監督映画は初めてなんだけど、どういう映画を撮るのかと思ったら恋愛遊戯とか軽薄なとか書かれているのが分かる気がする。
私はひと夏の恋でももっと心魅かれる出来事のほうがずっといいな。