2018年公開の日本映画。
今どきの人がお茶を習う時ってこんな感じだなぁと思いました。昔は花嫁修業で通っている人が多かったと思いますが、今は趣味のような習い事の一つだろうなとも。
一番最初にフェデリコ・フェリーニの『道』の話が出てきましたが、子供で観て分かる人っていうのはやはり少ないと思います。私は30代で観て、こんなに辛くても他の人ではなくザンパノに仕えなきゃいけないのかと感動してしまいましたが、『道』と茶道は似てるとい話を聞きそうか、と思いました。
日本の四季がまたいいなと感じます。
特にお父さんを亡くした後、桜がひらひら散っているところを見てこういう晴れた日の春がすごく好きなのとそれと悲しみの感情が一つになっているところとジーンとします。
お茶を習うことによって、昔の子供のころの感情が思い起こされたり、今この瞬間の日本の季節の素晴らしさを感じ入ります。
黒木華の人生のあれやこれやと日本の季節や自然を感じ入り、今どきの大学生から40代くらいまでの人生と茶道がシンクロしていきます。
樹木希林の出演している映画を観て、この人の存在感は何なんだろうと考えます。自然と役柄の人の心が伝わってくる演技はさすがとしか言えず。
とにかく、日本の四季どれも素敵だと思わせる映画です。面白く観させていただきました。