1996年に製作されたフランスの映画。
『王妃マルゴ』を観た後で、見たことある役者だなぁと思っていたら、ダニエル・オートゥイユという王妃マルゴではアンリ役、『八日目』では主人公の男役をやっていた役者だった。偶然だけどどちらもフランス映画だなぁ、有名な人だったんだなと思った。
最初、この映画を観ていた時、『レインマン』に似ているなぁと思ったけど、最後まで観たら違うことに気づいた。
まず、障がい者のジョルジュ役の役者が見るミュージカルのような幻視。そして、主人公のアリーにとっては最大の親友のジョルジュは本人にとっては苦痛が多い現実だったということ。
高校時代に映画好きな同期がこの映画はいい!と言っていたけど、確かにいい。ありがちかもしれないけど、ジョルジュの純粋さに今の人生から脱皮できた主人公アリー。花火をやってみせて、幸せを取り戻してくれたジョルジュに感謝の念しかないのではないでしょうか。
てんとう虫を見て「あ、てんとう虫だ!」と言える、純粋さが大人にも必要なんだなと思いました。
ジョルジュに会うまでのアリーは型にはまった人生を生きていて、これ以上の幸せはないんだとも思ったし、バカをやったりするのは人生に必要ないことだと思っていたかもしれない。けれど、人生を楽しむことが大切なんだと知った後のアンリは子供たちともいい関係になり八日目に神はジョルジュを作ったというように、ジョルジュに親友という意味での愛を感じているのでしょう。