映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『メイジーの瞳』星4つ★★★★#ジュリアン・ムーア

2012年のアメリカ映画。

メイジーとは六歳の子供のことで、お母さんとお父さんの仲が良くなく、離婚し、10日ごとにお母さんのもとに行ったり、お父さんのもとに行ったりしています。

それしてもこの母親は自分がどれだけ娘を愛していると言ってみたところで、あまりにも自分勝手で愕然とします。

まず、子供を学校から迎えにいく時、会ったこともない継父を迎えに行かせたり、しまいには喧嘩した継父の働いているバーに一人行かせて、自分は会おうともせず、メイジーを一人ぼっちにさせます。お父さんの無茶苦茶もお母さんのひどい対応も一つも非難しないメイジーですが初めて見知らぬところで寝ていて、涙を流します。これは本当にひどいし、さみしくて涙を流さずにはいられません。

それに比べてバーテンダーの継父やベビーシッターの継母は苦しくても、血を分けていなくてもメイジーを大切にします。

メイジーは最後にお母さんとツアーに一緒に行く選択をやめて、継父、継母と一緒に明日乗るボートを選びます。どんなに振り回されていた子供もまた同じことをされるのではないかと恐れ、だれが自分を愛してくれてるかを分かるようになる選択です。

メイジーの瞳とは六歳の子供の目から見た大人の身勝手さや愛情をくれる人を指しているのではないでしょうか?大人からしたら仕事は大切なものだというのは分かっているのですが、子供の目から見たら身勝手にしか見えないのではないでしょうか?

 

メイジーの瞳 [DVD]

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