2005年のイギリス・南アフリカ合作映画。
2000年以降の映画をほとんど知らない、ということで沢木耕太郎の『銀の街から』という映画批評本を買ってきて読んでみました。その本には知らない映画がいっぱい載っていてこの『ツォツィ』もまたその一つです。
沢木耕太郎は一か月に一本くらい映画を紹介していて、なおかつ観ている映画の中でも気に入った映画が見つかるまで批評は書いてなかったみたいです。
映画の名前も知らないほかに、俳優も知らない俳優が雑誌で半分くらいの人の名前を知らないでいます。
それでもここ何年かは古い映画を観ていて映画を観たという気になっていたのだなぁと思いました。
さて、強盗を生業としているツォツィたち。一人で車を奪ったツォツィは、車の中に赤ん坊が乗っていたのを知り、どうしようか悩んだものの連れてきて育て始めます。
それから、ツォツィの人生は変わっていくのです。
前は悪いことをしても何も気にしなかったツォツィは赤ちゃんを育て始め、子供のいるお母さんを脅して何をするかというと、赤ちゃんにお乳を飲ませてやってくれと頼むようになります。
あと、昔の母のことや父のこと飼っていた犬のことを思い出したり、子供のころの貧乏な時代を思い出したり。
最後の緊迫の結末でどうなるのかはらはらしたとともに、悪いほうにはいかないのではないかと思ったりしました。
ツォツィにとって赤ん坊は人生を考える大事な命になったのでしょう。