2009年にアメリカ合衆国、スペインで作られたロドリゴ・ガルシア監督、脚本
のドラマ映画です。
ロドリゴ・ガルシア監督が誰かというと、ガブリエル・ガルシア・マルケスの息子さんだそうです。
ガブリエル・ガルシア・マルケスの子供だからって、魔術的リアリズムがあるのかと思うとそうでもない。どちらかと言うと、リアリズムで進んでいく話です。
主人公は50代の女(母)と30代の女(娘)の話です。
母と娘が交流するかというと最後に少しする程度で、どこまでも平行線。それはなぜか?二人とも相手のことを想っているのに会おうとしないことからです。
50代の女にとって愛する人は、自分の母であり娘であります。
自分の母が自分を苦しめたと後悔している、と母の死後に聞いて、なんで私に直接言ってくれなかったの?と泣くシーンと娘と会おうとした後で泣くシーンが彼女の感情が感情が爆発したシーンです。
50代の女の最初のころはいつも怖くて、何か悪いことしたかな?とドキドキしてしまいます。お手伝いさんとその子供に愛情をかけてやれるようになってから、彼女は人間的に進歩して癇癪をおこさなくなったのでしょう。
また、娘はやはり、自分の子供を持つようになって、盲目の女の子と知り合ってから自分の心の声を言葉に出して人に話すということができるようになったのでしょう。
30代女性もやはり愛するのは自分の母と娘でした。