2020年のチリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン合作映画。
ドキュメンタリーぽく観せておいて、ドキュメンタリーとはまた違うんじゃないかな。
80代から90代までのお年寄りに対する仕事の募集があって、なんでこの歳限定なんだろうと不思議に思いながらも仕事に応募した老人たち。その中でセルヒオが仕事をゲット。仕事の内容は老人ホームにかけられた入居者虐待のスパイ作業。
セルヒオがターゲットの女性を見つけ出すまでに時間がかかって、どうなることかと思っていたけど老人ホームでは大人気のセルヒオが仕事も順調に進めていき。
だんだん老人ホームの入居者と仲良くなっていき、彼女らには孤独がつきまとっていて、それは老人が持つ孤独だということに思いつき。
詩の上手な老人が亡くなるときに涙したり、最後のスパイの結果に思いつく時のセルヒオが涙していたのが何とも言えず。セルヒオに恋したおばあさんを丁寧に断っているところや、認知症が進んでいるのではと自分を疑うおばあさんに家族の写真をあげたり、題名にあるようにやさしいおじいさんなんだなと思ったり、優しすぎるくらい優しい人なんだなと思ったり。
最後のスパイの結論を出したおじいさんはいつまでこの施設に居なきゃいけないのか、もう答えは出ているだろうと家に帰りたがるところが老人たちの孤独を嫌でも見せられた人の感想なんだろうな。
それでも、友達としてこの老人ホームに面会に来ると言っていて、友人を持つ大切さも知りました。
うちの母が面白かった、日本の老人ホームより自由な気がしたという感想が良かったと思いました。