絵描きのゴッホの全編絵画の長編アニメ、ポーランド、イギリス、アメリカの合作2017年のものです。
こんな映画観たことがない、と驚きです。なぜかって、動きを油絵で作ったうねうねしたアニメーションだからです。
アレクサンドル・ペトロフのアニメーションもこんな感じなのかな?と勝手に思っています。でも、アレクサンドル・ペトロフはほとんど一人で作っている(のでしょうか?)ところで、この映画は125人の絵描きが描いたものとして表現技法が違うのかな?とも思います。
ゴッホの絵のうねうねしたところがよく表現されているなぁと思いました。
顔の表情が生き生きしていて、実際の役者の演技より顔の表情が見て取れるほどです。
白黒と色鮮やかなところとありましたが、白黒のほうが実写的な絵で、色鮮やかなほうがゴッホのタッチに似ているなと感じました。
話の内容としては、ゴッホはなんで死んだのか?というところの自殺でなく他殺なのではないかとか?理由はなぜか?というところが面白かったです。
最後のほうで医者のガシェが口論となり言ってはいけないことをゴッホに言ったことにより弟のためを思っての死だということが分かりました。
そして、何もかもゴッホの手紙によってゴッホという人が多くの人に理解されないまま何者かになりたいとあがいていたことが分かります。
ゴッホの手紙が感動的でこのアニメーションの技術とあいまってゴッホのすさまじさを考えさせられる映画でした。