2008年イスラエルのアニメーション映画です。
まず一言、言いたいのはアニメーションとはいえあまりにもむごい現実について星をつけていいのかどうか悩んでしまって今回は星をつけるのはやめました。
第二次世界大戦を歴史としてみる私が、その後の戦争、つまり現在の戦争を知ってショックを受けてしまいました。
PTSDと言って、戦争のあまりの恐怖にどうしてもその頃の経験が思い出せないでいる主人公がだんだん思い出していって、そしてそれがどれだけ悲惨でむごいことなのかを鮮やかな映像でみせる何とも言いようがない、映画です。
今の現実と戦争がリンクしておぞましい感じがしました。
イスラエルとパレスチナの戦争ですが、現在でも続いていて、兵士にとっては忘れたい、後悔の感情の強いものです。
戦争のあまりにも印象的な映像がなんだか気持ち悪く感じます。それと、現在の現実なんだという音楽やゲームセンターのゲームや現在の恋愛関係やで今の世の中に起こっていることなんだということがまざまざと表現されていて、いやな気になったものです。
映画なんだけど、フィクションではなく、最後のアニメーションではなく、現実の映像を使ったところで、ああ本当にあった大虐殺なんだろうと知り映画という枠を取り払いはっとさせられました。真剣にこの話と向き合わなければならないと。
アニメーションにして作ったところが秀逸だったなと思います。