タイの王様としてユル・ブリンナーが主演として出演したミュージカル映画です。
有名な映画だから観たことあったかと思ったら初見でした。
ユル・ブリンナーは舞台版も出演していて粗野な王様役が板についています。
シャル・ウィー・ダンスの音楽で踊りだすとき最初は手を取って踊っていたんだけど、後で王様がイギリス人と踊っていたときはこういう踊りじゃなかった!と腰に手をやって踊っていた時が、ユル・ブリンナーの魅力が最大に出ていました。踊りも優雅に踊るんじゃくてシャムの王様が踊っている踊りというのが面白い。
眼に力があり、王様がほかの男に嫉妬するところとか、あとはコメディタッチに可笑しくてお茶目な王様が素敵でした。王様が指輪をくれるところが恋愛になるのか親しみを込めてくれるのか分からなく、家庭教師の先生も無口になってはっとしたところでした。
劇中劇のアンクルトムの冒険がタイ風のタッチで観ていてその国らしさが出ていてよかったです。
話自体がハッピーエンドで終わると思ったら、最後こういうエンディングなのかと知らなくて驚きました。
あなたが私にはないと言っていたハートが痛くて苦しいというのが、シャムの王様が力ではなく近代的な人間になろうとしていて苦しんでいるところの映画に込めていた粗野だけど利発な近代的な人間になろうとしていた王様の人間性が変わるところとして見応えがあるところでした。