1995年インドの踊って歌うロマンス/ミュージカル映画。1995年の映画だったんだな。日本の公開は1998年。
私は当時渋谷でこの映画を観た。
映画館では受付の女の人がインドの衣装を着けて、おでこになにか赤い色の点をつけ、その他にインドビールが売っていて日本にやってきたインド映画を堪能してた。
昔はものすごく面白く音楽CDを買って喜んでいたが、あの熱気の中で観たからさらに面白さが増したんだなと思った。
あれから20年以上、家で年末年始のテレビ映画で観たら、そこまでの感動がなかった。がっかり。
なんでかなと思ったら昔のインド映画の編集の粗さやムトゥが首にかけているタオルをかけなおすところで効果音があったり、日本のテレビ業界が一時やっていた笑いの効果音や間、などに似ていたからだろう。
インド映画を初めて観たころにはその編集があまりにも突出していて粗いけど勢いがあったのでなんじゃこりゃ?になったけど、今見るとわざとらしいなと思ってしまう。
それでも踊りと歌は圧巻。
父いわく中国ドラマでは中国人は空を飛びスーパーマンで、韓国ドラマで韓国人は社長や会長が出てきてねちねちとしている。インド映画ではインド人はやはり空を飛びスーパーマンで喧嘩にめっぽう強いんだな、と。
『バーフバリ』と比較すると断然バーフバリのほうが進化しているんだろうな。ただ、バーフバリは戦争の部分が長すぎた。でも、『乱』を観た後で言えることだけど、戦争シーンもCGで作るんじゃなく本物の人間で作ると観ていて迫力があり飽きないんだな。
インド人のかっこいい基準が分からないと言ったら、母がムトゥかっこいいと思うよ。今の日本人は細くて華奢な人が多いけどムトゥは顔が濃いけどかっこいい部類に入る、と言われなにか私が今まで持っていた価値観ががらがらと変わってしまった一言だった。母よ、あなたは賢い!!