映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『ソウル・キッチン』星4っつ★★★★#ファティ・アキン#モーリッツ・ブライプトロイ

2009年のドイツのヒューマン・コメディ映画。

監督は『愛より強く』『そして、私たちは愛に帰る』『消えた声が、その名を呼ぶ』の愛、死、悪に関する三部作を作ったファティ・アキン監督。ファティ・アキン監督は1973年生まれのトルコ系ドイツ人の監督である。

私はこの監督の映画は初めての鑑賞。多分他の真面目な主題の映画とは違ってコメディで毛色の違う映画なのだろうな。

ドイツのハンブルクでレストランを経営している主人公。

最初のほうのレストランの食事は美味しそうではなく、冷凍食品を多用したり汚いキッチンだったり。

ハンブルクってこんな街並みなんだなぁって。ドイツは街並みも少しどっしりした感じでアメリカやフランス、日本とはまた違った感じの街並みなんだなぁ。

で、主人公のお兄さん役がモーリッツ・ブライプトロイ。どこかで見たことのある顔だなと思ったら『ラン・ローラ・ラン』や『es[エス]』に出ていたドイツ人俳優。懐かしい。ちょっと老けたな(笑)

ドイツ映画はアメリカ映画とは一味違う。爽快感や真っ青な空というよりもこじゃれているんだけどどこか地に足のついているような。色味がドイツの国旗の色のような感じがする。

それはソウル・キッチンにしろラン・ローラ・ランにしろエスにしろドイツだなと思う。多分小粋なんだな。

最後のスタッフロールの色合いがドイツアートな感じがして素敵だった。

最高にハッピーな音楽と料理と一癖ある人々のドイツ映画がとても良かったな。