1980年の黒澤明監督の時代劇映画。
3時間の超大作。
外国版プロデューサーにフランシス・フォード・コッポラやジョージ・ルーカスが名前を連ねていたのでおや?と思ったら黒澤明を敬愛しているんだそう。
橋本忍はアドバイザーとなっていたけど実際になにをやったのだろう?脚本家としては知っていたが、監督もしている人なので色々とアドバイスをしたのかな?
宮川一夫もスタッフロールに名前があったので撮影協力したのでしょう。
具体的にどういうスタッフがどういう仕事をしたのかはなにか文献があればいいのだが。
いずれ、一流どころが安定のスタッフ。
勝新太郎が降板したことでも有名な映画。
それは置いておいて、最初のシーンが凄味があって良かった。最初に武田信玄に似た人が三人でてきてどういうことか分からなかったが一人が武田信玄もう一人がその影武者で弟、そしてもう一人がひっとらえられた盗人だった武田信玄のもう一人の影武者。
仲代達也の一人二役だが上手に演じ分けられていてうなった。武田信玄には静かな凄味があり、影武者のほうはきょろきょろしていて小者感があった。
でも私としては『乱』のほうが好きだったな、映画として。
一番好きなシーンが影武者がかめを壊して盗みをはたらこうとしたらその中に武田信玄の死体が入っていたところ。死体なんだけどそれでもそれだけで凄味がありひーこわいと思った。
そのあとかめと武田信玄の死体を海だか湖だかに捨てるシーンも家臣のそれを見送るのも厳かで良かった。