1973年のアメリカ合衆国の伝記犯罪映画。
昔観たときは今よりももっと感動していたような気がします。私の感覚が鈍っているのかな、とかどんどん追い詰められていくスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンに悲しくなっていく、とか。
何がいいって、絶対諦めることをしないスティーブ・マックイーンがよかったです。最後の島に送られたときは、七回目の波に乗れば逃げられるとか言っているのが、本当かよと思って悲しくなってしまいました。でも、最後には逃げ切れたのだから頑丈な体に生き抜く精神力の強さの勝ちですね。
独房に入った時のココナッツの差し入れに涙が出そうになり、独房から出たときの肉入りスープにまた涙がでそうになりました。友情が出来ていった過程が細かく描かれているので感情移入しやすいです。
独房の中で光を遮断され食べ物を半分にされそれでも、虫を食べてでも生きようとする生命力に脱帽。やはり、精神力がキーとなるのですね。
パピヨンの独房に入り生気が無くなっていくところがすごい演技だなと思いました。隣のおじさんが亡くなって、自分も同じようなことを言っていると気づいたとき、それでも負けない精神力はどう言っていいのか分からないほどすごい。
また、年取ったドガの見た目や演技も良かった。普通俳優はかっこいいところだけを見たくなるものだが、パピヨンの二人はその人生をかけての人の諦めと挑戦を見せてくれてよかった。