『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』星４つ★★★★＃ヴィム・ヴェンダース

昔流行った『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』がヴィム・ベンダース監督でしたがそれから18年後、製作総指揮にヴィム・ベンダース、監督は別の監督でこのキューバのおじいちゃんおばあちゃん音楽家たちの”アディオス”という世界ツアーの様子をとらえています。

2017年のドキュメンタリー映画です。

昔のブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブはそのCDをMDに録音していまだに聴いていたのですがこのCDは音楽通のタモリも大絶賛していたものです。私も詳しくないまでも、キューバのソンという音楽は聴いたことがなく、なおかつ哀愁ただよう迫力の演奏歌声に十何年も聴き入った曲たちの一つです。

映画自体は昔の映画のようにライ・クーダがキューバの昔からの音楽家たちを集めてアメリカのカーネギーホールで演奏したところで前の映画は終わっていましたが今回はその後世界各地を演奏旅行し（日本でも演奏していて、浴衣姿のイブライムの姿が出ていたり）年老いたメンバーが年のため亡くなっていくところまでをフィルムに収めています。

歌手のイブライムは60年間歌を歌っていたのにその後貧しさのため靴磨きをし、音楽には絶望していたところをライ・クーダたちに会い、世界的成功を収めました。イブライムは歳をとってきて、足腰も弱ったし歌も昔より声が出なくってきたのになぜ今？こんなにブレイクしたのだろう？と。そして亡くなる直前まで魂の歌声を歌い続けていた姿に心がジーンとしました。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス [DVD]