2014年のフランスのドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリー映画って話の筋が分かりにくいと思うのですが、この映画はラフ・シモンズがクリスチャンディオールのデザイナーに就任になってから初めてオートクチュールのショーをやるまでという裏方にしかわからないことからドラマチックなパリコレの舞台までを映しています。だから筋書きは分かりやすかった。ただちょっと裏方の話が長かったな。
パリコレの舞台を雰囲気のある家でなおかつ部屋ごとに花で埋め尽くしてやるというドラマチックな舞台を作り出して良かった。
洋服を見てほうっとなったり、綺麗だなとか着てみたいとか思ったがそこまでの過程が大変なんだなぁ。
パリコレの舞台で洋服を見るぶんには視覚的に分かるので面白いんだけど、ラフ・シモンズのやりたいことがどういうことなのか、彼のやろうとしていることが本当に確かなのかわからず舞台裏はインスピレーションを絵画やクリスチャンディオールの家に行ったりして得ていて、どうなるか分からないところが最後に分かって爆発した感じだった。
私はブランドに疎いまま年を取ってしまったのだが、洋服業界も作るだけではなく買ってくれる人の寸法合わせまで一手に担っていて大変だな。
でも一年間に5千万円も買ってくれるお客さんは大事にしないといけない。
夢を売る仕事は細部にまで情熱が行き届いています。
重圧がある分やりがいのある仕事だったなぁ。
職人魂やデザイナーの魂を感じます。
クリスチャンディオールのお化けが出るという設定も良かった。