2024年の日本のドラマ映画。
監督が入江悠。
この監督って日大の芸術学部を卒業しているんだな。しかも私と同い年。私が日大に受かっていればこの監督とも同級生だったかもしれない。『22年目の告白‐私が犯人です‐』の監督みたいです。私は観たことないですがこの映画は知っていた。日芸出身者もいろいろ活躍しているんだー。
主演は河合優実。
実力派俳優だけあって演技が凄いです。シャブ中の女性からそこから這い出たいと夜間中学に通ったり、介護福祉士になろうとしている女性を時に戸惑いながら時に希望をもって演じている。
コロナがあって、いろんな人の生活がめちゃくちゃになってしまったのがよく分かる。
今、コロナが大体収まってきてまた普通の生活に戻ろうとしている中、株も戻ってきて街中も人で賑わっていて飲食も盛んになっているのだがコロナの中亡くなってしまった人というのはこの賑わいのことを知らず、希望を持てないまま亡くなってしまって悔しいなと。
この映画は特に河合優実の演技が光るが佐藤二郎、稲垣吾郎もいい味出している。
この映画は実際にあったことをもとに映画を作っているらしいが、この救いのない感じは何なんだろう?それでも途中までは更生の道はあったように思うのだが。
この映画は入江悠監督と河合優実にとって忘れられない作品になったはずである。
珠玉の一作だろう。
今、コロナからの希望が出てきた世の中から、希望の無くなるコロナ禍の人々を見ると苦しくなる一作でもある。もう少しすれば希望が出てくるよとその人たちに言ってあげたいくらいである。