2018年のアイルランド・アメリカ・イギリスの三か国による合作映画。監督はヨルゴス・ランティモス。18世紀初頭のイギリス宮廷を舞台にした歴史コメディ・ドラマ作品。女王陛下のお気に入りという題名がそのままこの映画を表しているようで。策略家のエマ・ストーンが別の女性から女王陛下のお気に入りに代わりになっていくようで。ヨルゴス・ランティモスは今まで観た中でベストが『哀れなるものたち』次が『聖なる鹿殺し』次がこの『女王陛下のお気に入り』でその次が『ロブスター』かなって。この映画も十分面白かったのですが、ちょっと歴史的で自分の好みとはちょっと違うような。それにしても、最後誰も幸せにならない、というのがランティモスらしいと言えばランティモスらしい。まだ観ていない『ブゴニア』『憐みの3章』『籠の中の乙女』とかが楽しみと言えば楽しみ。彼の作品は人間をある実験室の中に閉じ込めてそれからどうその人たちが変わっていくかを彼がじっくり観察する、ような作品が多い。人間も動物も虫も何もかも同列に観ていて、私の人間第一主義とは真逆の考え方なんだろうけどそういうところも惹かれます。だからと言って、弱肉強食でも優生思想でもなく、ただただ観察しているような感じ。ヨルゴス・ランティモスは鬼才と言われるだけあって、彼の独自の視点がこの映画でも炸裂している感じ。人間のどろどろしているところがよく表れている。決して好きな登場人物ではないんだけど気になって見てしまう。
