1947年に初版が発行された日本の小説。
谷崎潤一郎著作。
今日は初めて小説についてブログを書いてみました。小説、漫画、映画をみてそれを一年間に100本くらい読んだり観たりできればいいなと思いました。
谷崎潤一郎は高校時代に『刺青』を読み、高校生だけあってこんなドキドキする小説があるんだなと思って、マゾヒズムにはまった小説家でした。
30代ごろ『春琴抄』を読んで谷崎潤一郎の中でベストというくらい話の展開が凄いなと思ったりしたものです。
今日、『痴人の愛』を読み終わって、よくこんな小説が書けるなぁと想像力や文章力に感激したり。
谷崎潤一郎の変態臭さが表れていて、友達と谷崎は変態だだの、こういう恋愛を小説化するのはとても珍しいことだだの話していました。
ナオミズムというだけあって、この小説のナオミは男を翻弄する女だなと思いました。
この小説の主人公譲二さんは面白いくらい翻弄されていて、最初は譲二さんの考えでナオミと結婚するのですがそのうちナオミに翻弄されるところが、『刺青』と同じ筋書きだなとも思いました。
変態臭いけど話の内容は面白いし、読みやすい。
谷崎は悪魔主義とはよく言われたものだなと思います。
完全に愛だけではなく、愛と憎が入り混じっているところが人間らしい。
谷崎の小説は今まで読んだものだけでも全部良かった。
いつか『細雪』も読んでみたいものだなと思っています。