2022年の日本の水墨画の映画。
主演が横浜流星。
水墨画だと秋田の平福百穂とかの美術館にあるライオンの絵を見たことがあるのだが、それは細いライオンのたてがみの線が緊張感のある線で描かれていて素晴らしい!!とか感動した!!としか言いようのない絵だったがこの映画の中にある絵はそこまでではないがそれでもいいなぁと思った。
個人的には清原果耶の最後のほうに描かれていてたバラの絵の線がかわいらしくて好きだった。
竹を描く時の墨を筆につける時、三色の墨を付けてそれを使って描くというのが水墨画の初期の技術なのだろうがはっとさせられた。
最初は技術でオーと思っていたが、最後のほうになると技術的なことではなく本質を描くとか命を描くとか言われてそこまでの芸術の凄さを感じられる人になりたいものだなと思った。
横浜流星は水墨画を描いているとききらきらとしていて少年のような顔をしていて素敵だなと思った。しかも、師匠に言われたわけでなく自分から何度も何度も墨で線を描いて、弟子にスカウトされるだけあるのだろうなと思った。
なんで自分を弟子にしてくれたのか?聞いたら水墨画を見て感動して涙を流しているところを見て、その姿が真っ白な紙に水墨を描いてみたくなったと言っていたところが見る目があるんだろうなぁと。
清原果耶も横浜流星の線をちょっと変わった線を描く、と見抜いているところも素晴らしい。
青春映画の一つの形なんだろうなと思った。