2020年の香港のドキュメンタリー映画です。
監督は顔を出すと香港当局に捕まってしまうので顔も名前も出していません。香港ドキュメンタリー映画工作者となっています。
香港ではこのデモの様子の情報を消そうとしているみたいです。この映画の素材も香港当局の分からないところに隠しているみたいです。
昔天安門事件があった頃のことをデモ隊を封鎖しようとしている警察の人たちも脳裏に浮かんでいたようです。
この映画の制作者たちは日本で1960年代に学生運動があったことは知らずにこの映画祭に出品したみたいです。
日本で学生運動があったようにほかの国でもデモ隊と警察のぶつかり合いみたいなことがあるみたいで、ほかの国にこの映画を持っていくと同じようなことが自分の国でもあった、と共感してくれるみたいです。
さて映画、香港理工大学の内部でデモ隊がいっぱいいるのを映しています。実際に香港理工大学の外で何が起こっているのかは映し出していません。多分、内部で情報のない中で学生たちがどう感じてどう行動を起こしているのかを知らせたかったのでしょう。
ただ、この映画は少し言葉足らずで何があって学生たちが戦っているのかはあまり描かれていません。
この映画について友達と話したことを書きたいと思います。私の友達は「到底受け入れられない理不尽なことを強制されて、普通の、穏健な手段で拒否ができない場合には一体どうしたら?!従うしかないのか、他に手段はあるのか?」と言っていました。
こういう映像を撮って世界に発表するっていうのが一つの抵抗なんだろうな。友達の真摯な言葉にはっとさせられました。