映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『へんしんっ!』星4.5点★★★★☆#山形国際ドキュメンタリー映画祭

2020年の日本のドキュメンタリー映画です。

山形国際ドキュメンタリー映画祭で観ました。今年の山形の映画祭はオンラインで参加できて山形に行かなくてもいいんです。簡単になったといえば簡単になったんですが少し寂しい気もしますね。

この映画は2020年のぴあフィルムフェスティバルでグランプリを取っているんですね。

この映画最初は視覚障がい者や聴覚障がい者など障がい者同士の壁を超えるという趣旨だったんだと思いますが、途中から身体障がい者の身体表現にシフトしていき最後には障がい者同士の壁はもちろん、それを身体表現で表してって終わっていった。なかなか見応えがある映画でした。

さっそく質疑応答で「身体表現のパフォーマンスで目には見えないような、言葉では表せないような感情、例えば愛のようなものを感じたが、演じている本人もそういうことを感じているものなのか?」というような質問を私がしたらこの映画の監督が「例えば理学療法で体を伸ばしたりしているそういうようなものとは違うあたたかなものを感じた」というようなことを言っていたのでダンスパフォーマンスや演劇は身体障がい者の身体表現が感情にとても影響を与えているということが分かった。

この映画の監督がカフカの変身という小説をもとにした演劇にでて体を少しずつ動かして最後には車いすから飛び出していくところで、目をきらきらさせているところが興味深かった。

映画の最後のあたりの身体表現もみんな楽しそうで良かった。