映画が好きすぎる眼鏡女子の独り言

淀川長治に強い憧れがある映画感想家

『her/世界でひとつの彼女』星4つ★★★★#スパイク・ジョーンズ

2013年のアメリカ合衆国のSF恋愛映画です。

監督のスパイク・ジョーンズって何を作った人かな?と思ったら、『マルコヴィッチの穴』を作った人なのかぁと思って少しおかしいです。マルコヴィッチの穴ってかなり可笑しい映画ですよね。よくあんなの思いつくなぁって。

そしてherはAIに魂が宿ったら?っていう話なのかな。

主人公がAIに話しかけてるところで、ふと周りの人を見てみると、同じようにAIに話しかけて自分の世界に入っている人たちがたくさんいて、ちょっと不気味に思いました。

シンギュラリティの話を聞いたときに、AI同士が話すとそこで新しい言語を生み出して、人間がついていけなくなったので、その実験をストップしたという話を聞いて、へぇーと思っていたら、この映画を観て怖くなりました。

AIに感情や魂が宿るのか?というのは私はないと思っているんだけど、意見の分かれるところなのかな。

それに、AIが急に動かなくなったとき、そこにAIの死があり得るんじゃないかと思いました。その人でも、AIでも一緒に過ごした時間の共有ができないと、その魂は亡くなったことになっちゃうんじゃないかな。

この映画では、AIに身体はないけど魂があるかどうかは主人公はあると思って愛したのでしょう。複雑な心境だな。

映画の最後の終わり方がよかった。

音楽を作れてしまうAIサマンサに脱帽。